スマート農業の全国展開に向けた導入支援事業のうち農業支援サービス導入タイプ等

対象者

１ 農業支援サービス導入タイプ
補助事業者：農業支援サービス事業者
実施要件：以下の要件を全て満たすこととする
・別表に掲げる農業支援サービス事業を新たに実施する又は実施している者。
・事務手続きを適正かつ効率的に行うための体制が整備されていること。

別表
サービス内容
・専門作業受託型
　農業者の行う農作業を代行する取組

・機械設備提供型
　農業者が使用する農業用機械等を、レンタル・サブスクリプション等の販売以外の手段によって農業者に提供する取組

・人材供給型
　作業者を必要とする農業現場に農作業を行う人材を派遣する取組

・データ分析型
　農産物（生育途中のものを含む。）、種苗、土壌やほ場等の状態の把握及びその情報の分析を行い、これに基づき農業者に情報・助言等を提供する取組

・その他
　上記に当てはまらない農業支援サービスを農業者に提供する取組
　備考：事前に農林水産省と協議し、承認を得る必要があることとする。

２ 一括発注タイプ
補助事業者：
（１）コンソーシアム
（２）農業者等

実施要件
（１） 一括発注タイプ：次に掲げる要件（１）～（４）を全て満たすこと。
　（１）機械価格をメーカー希望小売価格（令和４年７月１日現在。税抜きかつ、オプションや配送料等を含めない本体価格。また、メーカー希望小売価格が明らかでない場合は過去における販売価格の実績の３者平均。）から 10％以上削減

　（２）機械１モデル当たりの調達台数が５台以上

　（３）事業実施主体が、10a 当たり労働時間を削減、機械１台当たりの経営面積を拡大かつ農業所得を増加

　（４）機械１台当たり、機械を取得する者が、それぞれ２者以上から作業受委託等を実施し、受益者が３者以上（同一モデルの一括発注においては、機械を取得する者が機械を取得する者以外の受益者となることや、機械を取得する者以外の受益者の重複は認めない。）

（２） 技術カスタマイズ支援タイプ
　一括発注タイプと同時に取り組むこと。

対象費用

１ 農業支援サービス導入タイプ
（１）農業支援サービス導入タイプ
・支援内容
　農業支援サービスの提供を目的とした補助対象機械の取得

・個別要件：―
　補助率：１／２以内
　補助上限：１事業者当たりサービス事業利用者１者当たり300万円（上限1,000万円）

・個別要件：産地内・産地間の営農調整等を実施
　補助率：２／３以内
　補助上限：１事業者当たりサービス事業利用者１者当たり300万円（上限1,500万円）

（２）技術カスタマイズ支援タイプ
・支援内容
　補助対象機械の導入に取り組む際の、営農条件を踏まえた機械のカスタマイズ

・個別要件：（１）に取り組むこと

・補助率：定額

・補助上限：１事業者当たり（２）及び（３）合わせて、（１）に対する補助額

（３）専門人材育成等支援タイプ
・支援内容
　補助対象機械の導入に取り組む際の、スマート農業技術を扱う専門人材の育成や機械をより効率的に稼働させるための取組

・個別要件：（１）に取り組むこと

・補助率：定額

・補助上限：１事業者当たり（２）及び（３）合わせて、（１）に対する補助額

【補助対象機械】
　自動操舵装置（自動操舵装置を搭載する機械本体は補助対象外）、草刈機（自律走行式又はリモコン式に限る）、農業用無人車（自律走行式又はリモコン式で、運搬用又は防除用に限る）、中切機、ロボット摘採機、野菜又は花きの乗用収穫機又は収穫ロボット、RTK基地局（制御を要する機械と同時に導入する場合に限る）、ドローン、データ駆動型農業に資する機械（ロボトラ、可変施肥機能を持つブロードキャスタ・田植機等、収量コンバイン等）

２ 一括発注タイプ
（１）一括発注タイプ
・支援内容：一括発注による補助対象機械の取得

・個別要件：―
　補助率：１／２以内
　補助上限：１農業者等当たり900万円～1,000万円

・個別要件
　・RTK基地局と一体的に整備
　・加工・業務用野菜の取組
　・水田からの転換果樹の取組
　補助率：２／３以内
　補助上限：１農業者等当たり900万円～1,500万円

（２）技術カスタマイズ支援タイプ
・支援内容：補助対象機械の導入に取り組む際の、営農条件を踏まえた機械のカスタマイズ
・個別要件：（１）に取り組むこと
・補助率：定額
・補助上限：事業実施主体当たり（１）に対する機械１台当たり補助額の最大額

【補助対象機械】
　自動操舵装置（自動操舵装置を搭載する機械本体は補助対象外）、草刈機（自律走行式又はリモコン式に限る）、農業用無人車（自律走行式又はリモコン式で、運搬用又は防除用に限る）、ロボット摘採機・中切機、野菜又は花きの乗用収穫機又は収穫ロボット、RTK基地局（制御を要する機械と同時に導入する場合に限る）、ドローン、可変施肥機（ほ場マップ等のデータを参照して可変施肥を行う機能を有するブロードキャスタや田植機等）